現代の職場環境はコンピュータなくしては仕事ができないほどOA化の一途をたどっています。
このようなOA化された環境に適応しすぎて、あるいは適応できなくなり、心身の不調を招くケースを「テクノストレス症候群」といいます。
テクノストレス症候群は、「テクノ依存症」と「テクノ不安症」の2種類があります。
テクノ依存症は、その名の通り、OA環境に激しくのめり込んでしまい、パソコンなくしては生きられないという、アルコール依存症と同様、依存状態に陥るものです。
テクノ依存症の問題としては、OA環境に対する順応性は極めて高いのですが、発想が機械人間的なものになり、家族や職場の人たちとの情緒的な関係が煩わしく感じるようになることです。
そのため、相手の気持ちをくみ取ることができず、対人関係に支障が来たします。
ちなみに、OA環境に対応できず不適応を起こし、うつ状態に陥るケースが「テクノ不安症」です。
テクノ不安症は、テクノストレス症候群の大半を占め、特に中高年のサラリーマンに多くみられます。
テクノストレス症候群が疑われるようなときは、早めに会社の産業医などに相談することをおすすめします。