アルコール依存症 >
アルコール依存症の耐薬症状

アルコール依存症の
耐薬症状

アルコール依存症の人が断酒することによって現れる耐薬症状には、様々な身体的症状や精神的症状があり、これを耐薬症候群といいます。

耐薬症候群を、離脱症状とか禁断症状とよぶこともあります。

断酒後半日位の早期にみられる耐薬症状としては、うつ状態、不安、イライラ感などの精神的症状のほか、手指の震え、悪心、嘔吐、胃部不快感、食欲不振、発汗や寝汗、不眠、頭痛、動悸、血圧の上昇などの身体的症状も現れます。

断酒後2、3日すると、居場所や日時が分からなくなる見当識障害、人を別の人と取り違える人物誤認、幻覚や妄想などが現れることもあります。

さらに、耐薬症状が消える頃になると、気分の不安定さが目立つようになり、些細なことに敏感になり感情をむき出しにしたりするなど、自己中心的、短絡的、攻撃的などといった人格の偏った姿がみられることがあります。

ただ、これを本来の性格と考えるのは早計で、耐薬症状が改善されれば、その人らしい姿に戻ります。



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